『梟の塔』東京都豊島区役所
5月7日よりオープン予定の東京都豊島区役所3階ロビーに、「梟の樹を創る会」による梟像29号・30号として同会より豊島区に寄贈されました。それぞれに豊島区内の全小学校から募集した詩が入っていて、ロビー側・吹抜側の2面で構成されたレリーフ作品です。
<29号>
フクロウに見つめられると、こちらの心を見透かされているような気がする時があります。そんな力強い眼差しを代表するフクロウとしてワシミミズクを描きました。吹抜側にはオーロラが輝く大自然の中で羽ばたくシロフクロウを描き「フクロウで世界と繋がる豊島区」を表現しました。
「強い目で 区民を見守る 池ふくろう」
詩:西巣鴨小学校6年福吉 慶太
書:小泉 香園
<30号>
何とも言えない癒しを感じるフクロウとしてメンフクロウを描きました。吹抜側には「豊島区の人々の心の風景」として豊島区の空を飛ぶ日本フクロウの姿を描きました。豊島区のシンボルであるサンシャイン60と新しいシンボルとなる新庁舎、そんなビル群のシルエットの下には豊島区発祥のソメイヨシノが咲き誇っています。
「やさしさと 希望に満ちた 豊島の子 夢に向かって さあ翔ぶぞ」
詩:さくら小学校6年板橋 美桜香
書:井上 蓉花
3月23日の新庁舎落成式の前日、3月22日に関係者だけで作品の除幕式が開催されました。
「梟の樹を創る会」は十数年前から「みんなのふる里 ふくろうの都 豊島区の ふくろうの路の梟像」として豊島区のまちに梟像を設置している団体です。プランプロデューサー星川氏の発案によりの梟像たちには地域の子供が創作した詩が刻まれています。将来的には「いろは・・・」の数48箇所の設置を目指し、愛郷心を育む市民参加型のまちづくり活動として注目されています。
布引焼のフクロウは2011年に23号としてアウルタワーに、2015年に28号として千早図書館に設置されました。そして今回の新庁舎で29号・30号と4羽目になりましたが、少しずつ豊島区の皆さんに親しみを感じていただければ嬉しいです(^^)
また今回の作品製作にあたっては、昨年8月に梟の樹を創る会の皆さんと高野区長が窯元を訪れて下さいました。皆さんのこの梟像設置に掛ける熱意に触れ、責任の重みを感じながらも、たいへん思い出深い特別な2日間でした。それ故に、この除幕式が終った後は安堵感でしばらく放心状態になってしまいました(^^);
それにしてもこの新庁舎には本当に驚きました。49階の高層ビルで10階までが区役所、その上は分譲マンションになっていて工費を賄っているそうです!大都会ならではの画期的な仕組みですね。
吹抜にあるガラス張りのエレベーターから梟の塔が見えるのがとても嬉しかったです!
今回の事はCATVや新聞社など地元メディアにもたくさん取上げていただきました。
太郎は今までに80箇所以上もの大型壁面作品を手がけて来ましたが、一浩の作品としては初めての大型作品であり、布引焼独自技術の継承や東京進出など、色々な意味で大切な一歩となりました。
<おまけ>
梟の塔には、どこかに小さなほこらのような「穴」があり、中には寄贈者の名前や作者のメッセージ、そして梟の樹を創る会のマスコット「げんきくん」「としちゃん」「まあくん」が隠れています。見つけた人には幸せが訪れると言う・・・噂です・・・(^^)
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