フクロウ

市福(東近江市役所前)

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滋賀県の旧八日市市(現在の東近江市)は2004年に市制50周年を迎えた記念のモニュメントとして、市内の9箇所(市役所、平田コミュニティセンター、市辺コミュニティセンター、玉緒コミュニティセンター、御園コミュニティセンター、建部日吉町交差点、中野コミュニティセンター、八日市コミュニティセンター、南部コミュニティセンター)に設置されました。
フクロウが乗っている石の台座には、公募により選ばれた各地区のキャッチフレーズが刻まれ、側面に市民による手作りメッセージタイルが貼られています。
この市役所の台座にだけは、旧八日市市の姉妹都市・友好都市(アメリカマーケット市、中国常徳市、韓国統営市)からのお祝いメッセージが焼き付けてあります。
<designed by Kazuhiro>

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このフクロウには作者(一浩)はとても強い思い入れがあります。
30cm角の台座に乗ることが先に決まっていたので、はみ出し過ぎて邪魔にならないよう、でもフクロウらしさも表現できるように考えました。また窯元で作っているフクロウは目に穴を開けていますが、今回は中にコンクリートを詰めて台座に固定する事になったので、穴は開けられません。でも、くぼみにすることで、いつも光が入ったかわいらしい目が出来ました。表面的な表現もそれまでの布引焼には無いものにしたい、といろいろ工夫しました。最後は父からいろいろとアドバイスをもらってようやく納得いくものに仕上がりましたが、当時は地元誌で「小嶋一浩の公式デビュー作」と書いていただいたり、八日市コミュニティセンターの設置の際には除幕式に招待していただいたりして恐縮した事を憶えています。
こうして出来た、市の記念の福籠なので「市福」と名付けました。

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